40代会社員の私が演劇を始めた理由 ~学生時代編~ | 「演劇」の世界を通してみえるもの

「演劇」の世界を通してみえるもの

インターネット業界で働く会社員の傍らで役者修業中。「演劇」が、単なる娯楽ではなく、生活に密接し、活力を与えてくれるものとして魅了されている中、そこからみえる世界を徒然に綴ります。

私は、現在、40代の会社員です。

大学卒業後、約20年以上インターネット業界で働いています。そんな私が、今、演劇を始めたルーツをふりかえります。

 

さかのぼると、演劇好きルーツは、高校生ぐらいになるでしょうか?私は地方出身ですので、この時点で東京にはいません。高校に演劇部はありましたが、体育会系の部活に所属するドラマ好きの高校生でした。

 

TVドラマ「古畑任三郎」がきっかけで、三谷幸喜さんに興味を持ちました。そして、三谷さんの作品に出ている脇役俳優さんが気になり、調べてみると舞台出身の方々ばかりでした。(今、自分が観に行っている舞台の演出をされている白井晃さんも俳優として出演されていました。)おそらく、それがきっかけで、舞台演劇にほんのり興味を持ったと記憶しています。当時は、インターネットなんてありませんから、情報源はもっぱら図書館での本や雑誌でした。

 

映画も人並みに好きで、雑誌から知る東京の単館映画で上映されている作品にも興味がありました。

とにかく、当時の私は、今よりも好奇心旺盛で、ミーハーでしたので、色々なエンターテイメントに触れるには東京しかない!という短絡的な理由から、東京の大学を目指します。

 

東京の大学に合格し、念願の東京生活がスタートしますが、大学の授業もそこそこ忙しく、生活費は自分で稼いでいたこともあり、アルバイト中心の生活が続きました。ギリギリの生活でしたので、サークルなどに参加する余裕もなく、思い描いていた演劇を観に行くことも、次第に興味が薄れていきました。

一方で、アルバイト先の仲間が演劇やダンスなどをやっている方が多かったこともあり、その仲間たちが出演する舞台をちょこちょこ観に行く程度には行ってました。

 

そんな大学時代の一番の思い出は、アルバイト仲間の1人が、堤幸彦さんの主催する「TSUTSUMI’S LINK」に参画していて、その舞台「ISIKARI(2002年-2003年、中目黒ウッディーシアター)」観劇後に、堤監督と出演者たちと初詣へ行く企画があり、ご一緒したことです。出演者は、佐々木蔵之介さん、佐藤二朗さんなど、今となっては、超売れっ子な方々がいらっしゃいましたが、貴重な体験でした。

 

■■公演データ■■

演目:ISIKARI

日程:2002年12月29日~2003年1月3日(全10公演)

会場:中目黒ウッディーシアター

脚本:堤幸彦/三浦有為子

演出:堤幸彦

 

■■キャスト■■

小西康久

岩尾万太郎

氏家恵

渡辺慎一郎

栗原みぃか

三浦麻衣子

佐々木蔵之介

野添義弘

佐藤二朗

 

(引用)

http://nekobo.blue.coocan.jp/yuki/event/isikari.html

 

たぶん、私の舞台好きのルーツは色々あるのだろうけど、このへんがルーツだったかなと思います。この時点で、劇団四季も東宝ミュージカルも知らず、三谷幸喜さんの舞台も観ていません(チケット取得困難のため)今思えば、お金のない学生にとって、劇団四季や東宝系は高嶺の花だったかもしれません。

 

(「社会人編」へつづく)